准看護師から正看護師になる方法。働きながら学ぶ進学ルートと費用

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更新日:2026.08.10

准看護師から正看護師になる方法。働きながら学ぶ進学ルートと費用

准看護師として働くなかで、「正看護師の資格を取ったほうがいいのか」と考える方は少なくありません。業務内容そのものは近くても、指示系統・給与テーブル・キャリアの選択肢に違いがあります。この記事では、進学のルートと、働きながら学ぶ現実的な選択肢を整理します。

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准看護師と正看護師の違い

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准看護師正看護師
資格の種類都道府県知事免許厚生労働大臣免許(国家資格)
業務の位置づけ医師・歯科医師・看護師の指示のもとで業務を行う自らの判断で療養上の世話を行える
給与テーブル別に設定されていることが多い准看護師より高く設定されるのが一般的
管理職就けないことが多い主任・師長を目指せる
認定・専門資格受験資格の対象外取得を目指せる

日常の業務内容には重なる部分が多い一方、キャリアの上限に差が出るのが実情です。長く働き続けることを考えるほど、この差は大きくなります。

正看護師になるための進学ルート

准看護師から正看護師を目指す場合、看護師養成課程を修了して国家試験に合格する必要があります。主なルートは次のとおりです。

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ルート特徴
看護師養成所2年課程(全日制)2年間。日中に通学するため、働きながらの継続は難しい
看護師養成所2年課程(定時制)3年間。夕方以降の授業が中心で、日中の勤務と両立しやすい
看護師養成所2年課程(通信制)2年間。実務経験の要件があり、働きながら学ぶ方の多くが選ぶ
高等学校専攻科准看護師養成課程を経た方向けの進学先

※通信制課程には准看護師としての実務経験年数の要件があります。要件は制度改正により変更される場合があるため、必ず各養成所および厚生労働省・都道府県の公表情報で最新の内容をご確認ください。

働きながら学ぶなら通信制か定時制

在職を続けながら資格取得を目指す場合、通信制または定時制が現実的な選択肢になります。それぞれ負担の性質が異なります。

通信制の特徴

  • 自宅学習が中心で、通学日数を抑えられる
  • 紙面や動画による学習が主体だが、面接授業(スクーリング)と病院実習がある
  • 実習期間は勤務の調整が必要になる
  • 自己管理が求められ、学習ペースを保てるかが完走の鍵になる

定時制の特徴

  • 決まった時間に授業があるため、学習ペースを保ちやすい
  • 同じ目標の同級生ができ、続けやすい
  • 日勤後に通学するため、体力的な負担は大きい
  • 修業年限が3年と長くなる

どちらを選ぶにせよ、職場の理解が得られるかが最大の変数です。実習期間中のシフト調整、スクーリング時の休暇取得ができるかどうかで、続けられるかが決まります。進学を決める前に、勤務先に相談しておくことをおすすめします。

費用と支援制度

学費に加え、実習期間中の収入減も考慮する必要があります。負担を軽減する手段として、次のような制度があります。

  • 勤務先の奨学金・資格取得支援制度 — 一定期間の勤務継続を条件に学費を補助する医療機関があります
  • 都道府県・市区町村の修学資金貸付 — 卒業後に指定地域で一定期間勤務すると返還が免除される制度
  • 教育訓練給付制度 — 一定の要件を満たす場合、受講費用の一部が支給されます
  • 病院独自の進学支援 — 学費補助に加え、実習期間のシフト配慮を行う施設もあります

※制度の要件・支給額は年度や自治体により異なります。詳細は各制度の窓口でご確認ください。

資格取得支援制度のある職場へ転職してから進学するという順序も選択肢のひとつです。求人票に「資格取得支援あり」と記載があっても内容は施設によって異なるため、補助額と条件(勤務継続年数など)を必ず確認してください。

資格取得後に変わること

  • 給与テーブルが変わる — 多くの施設で正看護師の基本給が上に設定されています
  • 管理職への道が開く — 主任・師長を目指せるようになります(看護師の管理職
  • 認定看護師・専門看護師を目指せる — 専門性を深めるルートに乗れます(認定看護師と専門看護師の違い
  • 求人の選択肢が広がる — 正看護師のみを対象とする求人にも応募できます
  • 訪問看護など単独判断が求められる分野に進みやすい

取得しないという選択も成り立つ

進学には時間・費用・体力の負担が伴います。准看護師のまま働き続けることが不適切なわけではありません。次のような場合は、無理に進学しない判断も合理的です。

  • 定年までの年数が限られており、投資回収の期間が短い
  • 家庭の事情で学習時間を確保できない
  • 現在の職場に満足しており、管理職を目指す意向がない
  • 准看護師でも応募できる求人の中に、希望に合う選択肢がある

准看護師として働ける職場の探し方は准看護師の転職で解説しています。

准看護師から正看護師になることに関するよくある質問

Q. 働きながらでも本当に取得できますか?

通信制・定時制を利用して取得している方は多くいます。ただし実習期間の勤務調整が最大の課題です。進学前に勤務先へ相談し、シフト面の協力が得られるか確認しておくことが、完走できるかどうかを大きく左右します。

Q. 通信制と全日制で資格に違いはありますか?

取得できる資格は同じ看護師免許です。課程による区別はありません。

Q. 年齢が高くても進学できますか?

年齢による制限は設けられていないのが一般的です。実務経験を積んだ方が学び直すケースも珍しくありません。ただし体力面の負担があるため、通学の頻度や勤務との両立可能性を現実的に見積もることが重要です。

Q. 資格を取ると給料はどのくらい上がりますか?

施設によって差が大きく、一律には言えません。同じ施設内での准看護師と正看護師の給与テーブルの差を確認するのが最も具体的です。年収の構造は看護師の平均年収で解説しています。

Q. 進学のために一度退職すべきですか?

全日制を選ぶ場合は退職が前提になりますが、収入が途絶えるリスクがあります。通信制・定時制であれば在職のまま学べるため、まずはそちらを検討し、両立が難しいと判断した段階で退職を考える順序が安全です。

まとめ

准看護師から正看護師になるには、通信制または定時制の課程を経て国家試験に合格する方法が現実的です。職場の理解と資格取得支援制度の有無が続けられるかを左右するため、進学を決める前に勤務先へ相談しておきましょう。

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