看護師の退職の切り出し方。伝える時期・相手・理由の伝え方

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更新日:2026.07.20

看護師の退職の切り出し方。伝える時期・相手・理由の伝え方

転職先が決まっても、退職を切り出すのは気が重いものです。特に人員不足の職場では引き止めを受けることも多く、伝え方によってはその後の数ヶ月が働きづらくなります。この記事では、円満に退職するための手順を整理します。

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切り出す前に確認すること

  • 就業規則の退職申し出期限: 「退職の◯ヶ月前までに申し出ること」と定められているのが一般的です。まずここを確認します
  • 有給休暇の残日数: 消化を希望する場合、最終出勤日から逆算して退職日を設定する必要があります
  • 賞与の支給要件: 支給日に在籍していることが条件の場合、退職日の設定に影響します
  • 奨学金・貸与制度の返還条件: 病院の奨学金制度を利用している場合、勤務年数に応じた返還義務の有無を確認します

伝える時期は何ヶ月前がベスト?

法律上は退職の申し入れから2週間の経過で契約終了となりますが、看護現場ではシフト作成・人員配置の都合上、3ヶ月前を目安に伝えるのが現実的です。就業規則に「◯ヶ月前までに申し出ること」と定めがあればそれが最優先ですが、記載がない場合も、次のシフト表が確定する前に伝えると調整がスムーズです。年度末退職を希望する場合は、次年度の人員計画が動き出す前(前年秋〜年内)に相談しておくとより通りやすくなります。

伝える相手・順番・タイミング

直属の上司(看護師長)に最初に伝えるのが原則です。同僚に先に話が伝わり、上司が人づてに知る形になると、それだけで関係がこじれます。師長に伝えた後の周知範囲やタイミングは、師長の判断に委ねるのが無難です。

伝える場は、立ち話ではなく「お話ししたいことがあるのでお時間をいただけますか」と事前に依頼し、個室など落ち着いた環境を確保しましょう。病棟が落ち着いている時間帯(申し送り直後や休憩前後は避ける)を選ぶと、上司も話を聞く余裕が持ちやすくなります。

退職理由の伝え方

職場への不満をそのまま伝えると、改善提案による引き止めが始まり、話が長引きます。職場側が対応できない理由を軸にすると、話がまとまりやすくなります。

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状況伝え方の例
他分野に移りたい「訪問看護の分野に挑戦したく、次の職場が決まりました」
家庭の事情「家族の介護のため、勤務時間の融通が利く環境に移ります」
体力面「体調を考え、夜勤のない働き方に変えることにしました」

※事実と異なる説明をする必要はありません。伝える内容を「今後どうしたいか」に絞る、という整理です。

引き止められたときの対応

人員不足の職場では、条件改善の提案や「後任が決まるまで」という慰留を受けることがあります。対応の基本は次の3点です。

  • 感謝を伝えたうえで、意思は変わらないと明確に示す: 曖昧な返答は再交渉の余地と受け取られます
  • 次の職場が決まっている事実を伝える: 具体的な入職日があると、引き止めは現実的でなくなります
  • 引き継ぎに協力する姿勢を示す: 「残りの期間で引き継ぎを丁寧に行います」と申し出ることで、話が前向きに進みます

なお、期間の定めのない雇用契約では、労働者は退職を申し入れることができ、民法上は申入れから一定期間の経過により契約が終了するとされています。就業規則の定めとの関係を含め、退職を拒否され続けるなど困難な状況になった場合は、労働局の総合労働相談コーナーなど公的な相談窓口の利用を検討してください。

退職までの流れ

  1. 就業規則・有給残日数の確認
  2. 師長へ退職の意思を伝える(退職希望日を提示)
  3. 退職願・退職届の提出(様式は職場の指示に従う)
  4. 引き継ぎ資料の作成、担当患者・業務の引き継ぎ
  5. 貸与物(白衣・IDカード・鍵など)の返却
  6. 離職票・源泉徴収票など必要書類の受け取り確認

退職を切り出す際のよくある質問

Q. 法律上は2週間前でいいと聞きましたが、本当に3ヶ月前が必要ですか?

民法上は申し入れから2週間で契約終了となりますが、これはあくまで法律上の最低ラインです。看護現場はシフトが数週間〜1ヶ月単位で組まれるため、直前の申し出は現場に大きな負担をかけ、円満退職からは遠のきます。就業規則の定めがあればそれに従い、なければ3ヶ月前を目安にするのが実務上の標準です。

Q. 退職を伝えたら人手不足を理由に強く引き止められています。どうすればいいですか?

意思が変わらないことを繰り返し明確に伝え、引き継ぎには協力する姿勢を示すのが基本です。それでも退職を認めてもらえない状況が続く場合は、労働局の総合労働相談コーナーなど公的な窓口や、転職エージェントの担当者に相談すると、円満に進めるための助言や退職代行サービスの紹介を受けられることもあります。

Q. 退職理由は必ず本当のことを話さないといけませんか?

虚偽の説明をする必要はありませんが、伝える内容を「今後どうしたいか」に絞るのは問題ありません。人間関係や待遇への不満をそのまま伝えるより、前向きな理由に言い換えたほうが、話がスムーズにまとまりやすくなります。

まとめ

就業規則の確認 → 3ヶ月前を目安に師長へ直接 → 前向きな理由で伝える、が円満退職の基本です。引き止め対応に不安がある場合、転職サイトの担当者に相談すると、入職日の調整を含めて具体的な助言を得られます。

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